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アダルトチルドレン(AC)・愛着障害の方への「より良い」接し方

もし、あなたのパートナー(夫とか妻とか恋人とか)が「アダルトチルドレン(AC)・愛着障害の方」だとすれば、お そらく、あなたは、何らかの「違和感」を覚えたことがあるのでは?と思います。
「アダルトチルドレン(AC)・愛着障害の方には、たまに矛盾した心理が働いています。
たとえば、「恐れ・回避型」に属する人は、「人恋しいのに人を拒絶する」ようなところがあります。
もう少しわかりやすい表現を使うのならば「寂しいのに他人を拒絶する」などということがあるのです。
それは、心の底では「人を求めている」けど、「拒絶されるのが怖い」ため、近づくことができないという心理が働いていた りするということです。
そのような心理は一般の方はご存知ないでしょうから、冒頭に「違和感を覚えたことがあるのでは?」と言いました。
このページでは、そのような方のために、「アダルトチルドレン(AC)・愛着障害の方」への接し方を解説します。
あなたのパートナーが「アダルトチルドレン(AC)・愛着障害の方」であるのなら、きっと参考になると思います。



【愛 着障害のある方への上手な対応方法】

【目次】
1.どの愛着スタイルの方にも共通のノウハウ
避 けるべきこと
応答性
コ ミュニケーション

2.「不安型」愛着スタイルを持っている人へのアプローチ
返 事はなるべく早く
共感が大切
上 手な話しかけ方
何 かを決めるとき

3.回 避型愛着スタイルを持っている人へのアプローチ
回避型の人の特 徴
回 避型の人の甘え方
回 避型の人への伝え方
回 避型の人に心を開いてもらうためには
回 避型の人の心の壁を破るきっかけ

4.「恐れ・回避型」 愛着スタイルを持っている人へのアプローチ



1.どの愛着スタイルの方にも共通のノウハウ

【避け るべきこと】
「叱る」「責める」「けなす」は厳禁

【応答性】
「求められたら、応える」というスタンスが重要。
「無反応」「無視」は厳禁。
求められていない時は、そっと見守る。


【コ ミュニケーション】
【非言語的コミュニケーションも重要であることを忘れない】
相手の声の調子、表情、仕草に、こちらの声の調子、表情、 仕草を同期させるとよい。
それは・・・
相手が低い声でゆっくり話しているのなら、その声の調子に合わせる。表情 やうなづきといった体の動きも同期させる。相手にわかりやすいくらい、やや大きめの動作で、相手の動きを鏡に映すかのように反応する。
といったことです。

視線の使い方も、相手に合せる。
それは・・・
相手がまっすぐにこちらを見て話す場合には、こちらもまっすぐ相手を見て話す。
相手が視線をそらしがちにする場合には、あまり、相手を凝視し続けず、ほどよく視線をそらしながら、話を聴くようにす る。
といったことです。

あいづち・おうむ返しを使う
但し、「求められていないことは言わない」 (自分の言い分などは言わない方がよい)

「共感」を持って相手の話を聴く
自分の経験・考え・信条は、いったん忘れて、話し手の世界を真っ白な状態で聴くことが大切。「なるほど。この人は、こう いうふうに考えるんだ」「そうか。そういう考え方もあるね」などという感じが大切。

「共感」を邪魔するもの
「〜すべき」という「べき思考」は共感の妨げになる。
例えば、引きこもりになっている人に「少しは外へ出たら?」などと言いたくなるのは、無意識かもしれませんが「大人に なったら仕事をするべき」とか「学生は学校へ行って勉強すべき」という自分の「べき思考」に とらわれている証拠だと言えます。
そうではなくて、相手が、引きこもりになってしまっているのであれば、「なぜ、そうなったんだろう?」 「何かつらいことがあったのかもしれない」という感じで、予断を入れずに考える方がよいです。
まずは、本人がおかれている「今の状態」を「無条件で受け入れて」、本人が、何か語り始めたら、静かにあいづちを打ちな がら、ただただ聴いてあげるとよいです。
絶対に、自分の意見を言ったり、批判はしないこと。


2.「不安型」愛着スタイルを持っている人へのアプローチ

【返 事はなるべく早く】
このタイプの人は、「相手に受け入れられるかどうか」「相手にどう思われているか」「見捨てられるのが怖い」と思ってい ることが多いので、少しでも相手の反応がいつもと違っていたりすると、不信感を抱いてしまったりするので、そこは注意が 必要です。
メールやLINEの返事なども、なるべく早く返した方がよいです。
ちょっと遅れただけで、「無視された」と考えてしまい、機嫌が悪くなったり、気持ちが不安定になるといったことが起きや すいのです。

【共感が大切】
また、このタイプの人は「共感」を求めているので、相手の世界を理解して、相手の話をわかって あげることがとても大切です。
間違っても、「自分の価値観」「一般道徳」などを押し付けないこと。
不安型の人が以下の反応を見せた時は、「もっと自分の気持ちに目を向けて欲しい」「もっと自分の気持ちをわかってほし い」というサインだと考えてよいかと思います。
「不機嫌」「拒否」「攻撃」など

【上 手な話しかけ方】
不安型の人が不機嫌な時は、以下のような話しかけ方をすると、うまくいくことが多い。
「どうしたの?」「何か嫌なことがあったの?」「よかったら話して」「話してくれると、うれしいな」など。
「爆発して怒りをぶちまけてきたり、責めてきたりした場合」には
「言いたくても言えなくて、ずっと我慢していたんだね」
「そういう気持ちでいたんだね。気づいてあげられなくて、ごめんね」
といった言葉をかけるとよいです。
そうやって、本人の気持ちを受け止めた上で、
「うまく伝わらなかったかもしれないけど、自分もずっと心配していたんだよ」とか「あなたの期待にはうまく応えられな かったかもしれないけど、あなたのことを大切に思っているんだよ」
と、ご本人への気持ちを伝えることは、相手に大切に思われたいという不安型の人の欲求に応えることになります。

【何 かを決めるとき】
不安型の人は、自分で決めるのが苦手ですが、あなたが答えを指示するようなことは避けた方がよいです。

「あなたはどう思うの?」 とか 「どうしたいの?」

という感じで、本人の主体性を尊重するのがよいと思います。



3.回避型愛着スタイルを持っている人 へのアプローチ

回避型の人は、安全基地など必要としないかのようにふるまっていることを理解する。
そして、それは、ほとんどの場合、本心です。
本人が、その「重要性」に気づいていないと考えてよいが、「あなたには安全基地が必要なんですよ」
などと持ちかけたら、おそらく「この人は何を言っているんだ?」という反応が返ってくるので、 やめた方がいいです。
「静かに見守る」といった感じが一番しっくりくるケースが多いと思われます。

【回避型の 人の特徴】
夫婦間のことであれ、仕事関係のことであれ「とにかく面倒なことには関わりたくない」と考えていることが多いです。

【回避 型の人の甘え方】
回避型の人の甘え方は、物のように相手を使い、所有し、支配するという仕方が特徴です。
必要性が切迫している時には、相手にとりすがり、相手を目的のために使おうとするが、利益がなさそうな場合には、いら立 ちや怒りを示したり、あっさり切り捨てたりするといった対応をすることがあります。

【回 避型の人への伝え方】
「あいさつ」や「礼儀」を重んじる人が多いので、注意する。
回避型の人は、あまり「共感」には興味がない。

【回 避型の人によくある思考パターン】
「相手がそんなふうに話を聞いてくれるのは仕事だからだ」
「うわべだけの同情にすぎない」
「家に帰るころには、自分のことなど忘れているに違いない」・・・・・・・・ など

【回 避型の人に心を開いてもらうためには】
回避型の人には、共感されてもあまり響かないが自分が関心があることについて語ることは好きなことが多いです。
だから、回避型の人の心を開こうとするならば、相手が関心を持っていることについて、関心を持ち、それについて「同好の 士」として語り合う関係になるとよいです。
自分の興味のあることを語ることは、その人を生きいきとさせるので、そうすることで、突破口を開くことができます。

【回 避型の人の心の壁を破るきっかけ】
@支え手自身の自己開示
回避型の人は「心の内側を見せたくても、あなたは何も自分のことは言わないではないか。こちらにだけしゃべらせるのは、 不公平ではないか」という感じで、自己開示をしようとしないことがあります。
そんな時は、まず、支え手の方から先に自己開示するのがよいです。。

A強い感情を見せる
こっちは必死に向き合っているのに、どうして応えないのだと、真剣に訴えると効果がある場合があります。ただし、これを やる時は、慎重にやって下さい。

Bピンチで「守る態度」を示す
本人がピンチに陥った時、支え手が、敢然と本人の味方になり、身を挺して本人を 守る態度を示すと心の壁の突破口になることがあります。
ピンチ=「病気」「ケガ」「大切な人を失う」「孤立する」「チャレンジに失敗する」など

【回避型の特徴を理解する】
回避型の人は、甘えて来なかった人である。
甘えられる境遇になかったため、「甘える」という回路が未発達であり、相手に気を 許し、打ち解けることができないということは理解しておくとよいと思います。



4.「恐れ・回避型」愛着スタイルを持っている人へのア プローチ

【恐れ・回避型の人の特徴】

「恐れ・回避型」の人は、心の底では*安全基地を求めている。ただ、拒否されたり、傷つけられたりすることを恐れている だけである。
そこが「回避型」の人との大きな違いである。
だから、「恐れ・回避型」の人の方が「回避型」の人よりハードルは低いと言えるが、
そうは言っても、警戒心が人並みはずれて強い場合が多く、簡単ではない。
*安全基地
その人を無条件に愛し受け止めてくれる存在。心のより所

誰にも気持ちを許せないし、甘えることもできないのだが、回避型とは違って、他人の反応に無頓着というわけにいかず、他 人の顔色が過度に気になってしまう面を持っています。
他人と関わると、また嫌な思いをするのではという不安や恐怖のために、他人と 親密な関係をもつことができないでいることが多いのです。。
相手が自分を受容してくれる存在だと確信できると、心を開き、つながりを持つことができるようになります。

恐れ・回避型の人は「不安型」の人の要素と「回避型」の人の要素を併せ持っていますから、対応方法は、それだけ複雑にな らざるを得ません。
また、「併せ持っている」と言っても、それは、単純な足し算ではなく、その「合わさり方」は、その人によって違うので、 よく注意して見極める必要があります。

つまり、「恐れ・回避型」の人への対応は、「不安型」の人への対応方法と「回避型」の人
への対応方法の中から、その人にフィットするやり方をチョイスして実行する必要があるということです。

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